思考の整理

自分ってなにものなんじゃい

自分の感情をどうすればいいか分からなかった

それまでにはなかった

自分のなかに渦巻く表現しにくい、なにか。

それも自分の感情なんだと、気づけなかった。

どう扱っていいか分からなかった。

 

だから、見ないようにした。

 

 

 

中学にあがるとそこでは

僕にとって全く不可解なルールが待ち受けていた。

先輩>後輩の上下関係。

同じ学年内でのヒエラルキー

イジメ。

 

次第に学校に行くのが楽しくなくなっていった。

行かなければならないものに変わっていった。

義務感。

みんな行ってるから、行くしかない。

当時はそれ以外の選択肢が考えられなかった。

 

そういう状況では、

「苦しい」や「つらい」気持ちでいっぱいだったと思う。

今振り返ればそう思うけれど、

その時の僕は気づけなかった。

気づかなかったのか。

 

気持ちや感情をどうすればいいか分からなかった。

「つらい」気持ちがあったとして、

それをどう扱えばよかったのだろう?

大人になった今の自分でも悩むのに、

中学生の僕はなおのこと分からなかったと思うんだ。

 

それに加えて、

「苦しい」とか「つらい」みたいな気持ちを

抱くこと自体がいけないことのような空気があった。

弱い、情けない、男らしくない、ネガティブ、、、

それらはあってはいけない、と。

 

 

 

中学生になって、

自分にとって苦痛になることがグンと増えた。

それは思ってもみなかった事態だった。

 

この事態のなかで、

自分のなかで急激に増えていった不快な気持ちを

僕はどうすればいいか分からなかった。

不快な気持ちを持つこと自体

いけないことのように感じていた。

それが自分の感情なのだと

認めることもできなかった。

 

だから、見ないようにした。

なかったことにした。

フタをした。

  

そうすることが

その時の僕ができる

精一杯の行動だった。

 

〜END〜